2009年8月29日土曜日

故郷からの届け物

どんなに疲れてても、お腹ペコペコで何か作ろうと台所に立つことが
できる時は、何が食べたいのか、体が教えてくれる。

頭だけじゃなく、手もどんどん動いて、
体も心も満たす料理が出来上がってしまう。



このところ、昼食は外食が続いてしまって、
夜も、何だか自分で作る気力が湧いてこなくて
「どうも、いかん。」と思っていたら、
実家の両親から、野菜が届いた。








形は不ぞろいだけど、味はなかなか。






シャキシャキのピーマンを食べたら、なんか
体の目が覚めた気がする。

明日は、どうやって食べようかなぁ。

2009年8月15日土曜日

九州国立博物館 「国宝 阿修羅展」

ずっと行きたいと思いながら、ものすごーく人が多そうで、行くのをためらっていたのですが、
ついに阿修羅像に会いに行ってきました。


お盆の15日だし、高速道路が1000円だし、みんなどこかへ出かけてるだろうから
まさかそんなに混んでないだろーと思いつつ会場に到着。


が、入口には、いきなりこんな看板が・・・!






待ち時間0分。







やれやれ、良かった、空いてるわと思ったのですが、
会場は非常に混んでて、特に阿修羅像の周りはすごいことになっていました。


薄暗い照明の中、円形の台の上に阿修羅像が立っていて、
係の方が「1, 2, 3, 4・・・・」と数える声に合わせて、
人々が、一歩一歩、円形に移動しつつ、像を見上げるという
なんとも不思議な光景が繰り広げられていたのでした。

そんな状況だったので、阿修羅像をゆっくり拝観するのは、ちと
むずかしかったのですが、四天王像の迫力がすばらしく、その周辺にずっと
留まってしまいました。

特に、増長天が良かったなぁ。

どっしりしてるんだけど、表情や細かい部分は丁寧に彫られていて、
ずっと見てて飽きませんでした。



帰りに、太宰府天満宮にお参りして、光明禅寺のお庭を見て
きました。

たまにしか来ないけれど、今日も紅葉の緑が美しかった。

きっと、また訪れます。

2009年8月11日火曜日

読書感想文 「学問」 by 山田詠美

彼女の作品はどれも好きだけれど、子供でも大人でもない
思春期の人間を描いた作品は、特に好きだ。

ごくごく当たり前の日本語が綴られているだけなのに、文章からは温度や湿度が伝わってくる。

物語の舞台は私の知らない時代のはずなのに、その場所の風景や空気が
自分だけの記憶と混じり合って、なんだか胸がざわめいてくる。


新聞に、この作品の書評がちらほら出ていた。

物語を分析しだしたらキリがないけれど、いつか必ず「死ぬ」のだと思うと
私の持っている「欲望」が愛しくて、たまらなくなる。

日々の生活に追われて、「欲望」がエスカレートしていくことはあっても、
それを手放すことはしたくない。

そう思った。

2009年7月30日木曜日

今、この瞬間を感じる

週に1度のセルフカウンセリングクラスも、もうすぐ終わりが近づいている。

後半のクラスでは、心の奥に触れるようなワークが多くて、いろいろ整理できずにいた。


「思考」の下に隠されている何かに出会うというのは、慣れていないとむずかしい。
何かに気付いた瞬間、思考のスイッチが入ってしまう。
だから、今「考えていた」ことについて説明はできても、
今この瞬間に、自分が何を「感じている」のかわからない

この事実に気付いた時は、本当にショックだった。

世の中で一番かわいがってやらないといけない人間が、
今何を感じているのか、わからないなんて。


「心を探求する時に大事なのは、何かと出会った時にそれを治そうとしたり、
変えようとしたりしない、ということなんです。ただ、それが存在する事を
迎え入れることです。具体的には、ゆっくり呼吸をしながら、
時間空間を与えてあげるんです。」



何か私にとって不都合なものと出会ったら、即座に「それ」を分析し、
静かに、かつ、できるだけ速やかに、「それ」を切り捨てる。
まるで、切れ味の良いメスを使うように。
それが、これまでの私のやり方だった。

大人になるにつれ、わざわざ切り捨てなくても「それ」と付き合う方法は、
あるということを学んだけれど、一度体で覚えてしまったやり方を
変えるのは、本当にむずかしい。

ただ、確実に一つ言えることは、「未来」は「今」の延長線上にあるということだ。
今この瞬間を感じることができない私は、これから出会う「何か」も感じることが
できないのかもしれない。

2009年7月25日土曜日

大雨、そして冠水・・・。

昨夜の九州北部の大雨は、すごかった。

私の住む町の周辺でも道路が冠水して通行止めになり、
外出先から戻るのに、ひと苦労。

地方とはいえ都市の中に住んでいると、
いわゆる「自然」との距離が遠いように感じることがある。

だから、「自然」が向こうからやってくると、そのエネルギーの
大きさにびっくりしてしまう。

2009年7月23日木曜日

「学問」 山田詠美

先日、大好きな山田詠美の出版記念サイン会に行ってきました。



サイン会に行くのは、今回が2回目。

発売日当日に、しっかり本と整理券をゲットし、指折り数えてこの日を迎えたのだった。



自分の番が少しずつ近づくと、前に並んでいる人とエイミー(こう呼びたい・・・)との会話が

漏れ聞こえてくる。



私の前に並んでいる男性が彼女に何か話しかけて、エイミーが

「そうっす。」

と、答えるのが聞こえた。


「そうっす。」って・・・・。

・・・・こんなかわいい「そうっす。」、今まで聞いたことないー♪♪



自分の番がきたけれど、エイミーのきれいな爪や指輪、ブレスレット

しか覚えていない。


もう充分オトナと呼ばれる年齢だというのに、このトキメキ&ドキドキは

どこから出てきてるんだ??


にっこり微笑む彼女は、暖かくて、やさしくて、かっこいい女性だった。

2009年7月15日水曜日

博多祇園山笠3

山が走り終わった途端、人々は一気に移動し始める。

そんなゴタゴタの中、偶然知り合いの方々と遭遇!

一緒に櫛田神社まで、「鎮めの能」を見に行くことになった。

山笠のスタート地点である櫛田神社の周辺は、まだまだ人がいっぱい。



「鎮めの能」とは、追い山の最後に荒ぶる神様に捧げる能とのことだが、

境内は、まだまだとっても賑やか。






山を終えた男たちが、「オイサ、オイサ」と声を上げて

走り回っている。





睡魔で朦朧としつつ、能を鑑賞。

が、とにかく眠い。









7:00 A.M
無事お開き。

帰宅後、気がつくと床に転がって3時間も寝ていた・・・。

博多祇園山笠2


場所を東長寺の前に移動して、見物。
寺の門の前には、東長寺のご住職が袈裟を着て座っておられた。

大トリの飾り山の迫力はケタ違いだ。

見物客からも、「おぉぉ~」という声が聞こえる。

昔は、道路の幅もずっと狭かったわけだから、
その迫力は もっともっとすごかったんだろう。





この旗も十分高いと感じたのだが











その旗の周りを一周する飾り山は、さらにでかい。

博多祇園山笠1

「祭」と聞いて血が騒ぐのは、何故だろう。

早朝4:00。

テレビ観戦(?)で楽しむつもりだったのに、その40分後には

カメラを握り、大通りの人混みの中にしっかり混ざっていたのだった。





今年の1番山は、東流。

あー、やっぱ目の前で見る山笠は、かっこいい。



勢い水のしぶきも、「オイサッ!オイサッ!」のかけ声も、

すごい迫力だ。


が、見物客にもまれて写真はブレまくり、うまく撮れない・・・。





2009年7月4日土曜日

夏到来☆

6月の終わり頃、日が暮れた頃にブラブラ歩いていたら、こんな光景に出会った。






私の住む街では、6月の半ば過ぎからあちこちで祭りの準備が始まる。


この時は、飾り付けの作業が行われていた。


台座の下の方で、男性2人が人形を取りつけている。






水面下で男たちの熱気はじわじわと温度を上げ、7月に入った途端、街は一気に祭りモードになる。

2009年6月24日水曜日

自分に気付く

週に一度、「セルフカウンセリング講座」というクラスに参加しています。


「人が”今ここに生きている”という感覚を得るためには、
体との対話は不可欠です。(中略)このクラスでは、
体と心が深くリンクしており、その双方が同時に等しく
自分自身なのだ という事を、有機的に体験する事を通じて、より成熟した私、
より自由な私、より自律した私への道しるべになる事を目的としています。」

配られたレジュメには、そう書かれていた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

私にとって、日常生活の中で体と心の天秤を保つのって
すっごくむずかしいことだ。
そもそも、体よりも心よりも、頭を使うことを真っ先に優先しなければ、
世の中生きていけない。

目をこらし、頭を使って、迫ってくる大波から身を守らなければ、
自分が呑まれる、やられてしまう。

今まで、ずっと、そう思っていた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

時間がゆっくりと夜に変わっていく中、クラスは進んでいく。

「私達は生活の中で効率的に情報を得るために、
気付くことを選んでいるんですよ。
例えば、つけっぱなしのテレビや家のすぐ近くの電車の音とか、意外と気付かないでしょう。
でも、赤ちゃんは、ありとあらゆることに気付くんです。選択のフィルターができていないからね。
気付くことはスキルなんです。だから練習が必要なんですよ。」

レジュメの最後に、こう書かれていた。

「気付く練習は、いつでも”今”に向き合う準備をする筋トレのようなもの。
向き合って知るという筋肉を鍛える。」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「向き合って知る」

なんてむずかしい・・・。

まだ、頭でしか理解していない。

でも、クラスは、まだ6回残っている。

次回のクラスが楽しみです。

2009年6月22日月曜日

祖母山3 2009年6月21日(日)
























下山途中で見つけた、キイチゴの茂み。

初めてのキイチゴは、甘くておいしかった。

祖母山2 2009年6月21日(日)






祖母山は、宮崎県と大分県の県境に位置している。

そして、熊本との県境も近い。

なので、こういう看板に出会ったりもする。

三県境って、サンケンキョウと読むんだろうか・・・?






山登りをしていると、いつの間にか県をまたいでしまうことはたまにあるけれど

3つの県境に接するのは初めてで、なんだか新鮮♪



そんなこんなで進んでいって、

九合目小屋に到着。

そして念願の貴婦人とご対面。







まだ5分咲きといったところ。

オオヤマレンゲ、別名「森の貴婦人」。

ほころんだ花びらは、しっとりと美しい。

そして、その香りは、なんとも独特。

高級おしろいのにおいをうすーくした感じ、とでも言おうか。

大人の香りであった。


小屋を出て、30分程歩くと山頂に到着。










が、ガスが立ち込めていて美しい山々の景色は拝めず・・・。

そのかわり、ミヤマキリシマが満開で素晴らしかった。


祖母山1  2009年6月21日(日)

約1か月半ぶりに、山へ登ってきました。


今回の山は、祖母山。
九州本土で2番目に高い山。


ルートは
北谷登山口~千間平~祖母山~風穴~北谷登山口。



他のメンバーと集合して、土曜日の夕方に現地入り。
でも、天気が気になる。





















阿蘇を通過した時点で、空は重たい・・・。



翌朝6:30、北谷登山口を出発。

今回の山行目的は、オオヤマレンゲという花。

私はまだ、見たことがない。

白くて、上品で、かぐわしい香りがするという。



「どんな香りなんですか?」とたずねたら、

「貴婦人の香り!」という答えが返ってきた。

「・・・・・・・・・。」


まだ見ぬ美しい花に思いをはせながら、歩いていく。










この時期の山は、白い花が多い。



ガマズミ
















ヤマボウシ

















他にも、ナツツバキやガクウツギなど、
目に涼しい花々が、登山客を迎えてくれる。

2009年6月16日火曜日

体で音を奏でる♪

先日、「正しい発声法講座」というレッスンを体験してきました。
音楽スクールが、1日体験として開いている講座です。

ピアノに合わせて歌うなんて、子供の時以来です。
気がつけば、額に汗がにじんでいました。
そして、腹筋が微妙に痛い・・・。

たった30分でしたが、とても充実した時間を過ごすことができました。

学生の頃にコントラバスとチェロを弾いていたので、
楽器といえば「持ち運びと手入れと練習場所の確保が大変」という
イメージを持っており、「体を楽器にしてしまえば簡単だよなぁ。」
などと安易に考えていました。

今回の体験で、「体を楽器にして美しい音を出す」というのは、
甘くないぞというのを 実感したわけですが、それ以上に思ったのが、

「体ってすごい・・・」

ってこと。

決して上手に歌えるわけではないけれど、レッスンの最後の方では
少し声が変わったのが自分でもわかりました。

理屈っぽい私には、頭をからっぽにして体を使うことが
必要なのかもしれません。


2009年6月15日月曜日

つまみ食い

つまみ食い。
箸を使わずに、指先でつまんで食べること。
(by:新明解国語辞典/三省堂)


私は、つまみ食いが大好きです。

ちょっとお行儀は悪いけど、テーブルで待っているだけでは
味わうことのできない行為。

脳みその中の小さな台所で、私がこっそりつまみ食いした出来事を
少しずつ記録していこうと思います。