週に1度のセルフカウンセリングクラスも、もうすぐ終わりが近づいている。
後半のクラスでは、心の奥に触れるようなワークが多くて、いろいろ整理できずにいた。
「思考」の下に隠されている何かに出会うというのは、慣れていないとむずかしい。
何かに気付いた瞬間、思考のスイッチが入ってしまう。
だから、今「考えていた」ことについて説明はできても、
今この瞬間に、自分が何を「感じている」のかわからない。
この事実に気付いた時は、本当にショックだった。
世の中で一番かわいがってやらないといけない人間が、
今何を感じているのか、わからないなんて。
「心を探求する時に大事なのは、何かと出会った時にそれを治そうとしたり、
変えようとしたりしない、ということなんです。ただ、それが存在する事を
迎え入れることです。具体的には、ゆっくり呼吸をしながら、
時間と空間を与えてあげるんです。」
何か私にとって不都合なものと出会ったら、即座に「それ」を分析し、
静かに、かつ、できるだけ速やかに、「それ」を切り捨てる。
まるで、切れ味の良いメスを使うように。
それが、これまでの私のやり方だった。
大人になるにつれ、わざわざ切り捨てなくても「それ」と付き合う方法は、
あるということを学んだけれど、一度体で覚えてしまったやり方を
変えるのは、本当にむずかしい。
ただ、確実に一つ言えることは、「未来」は「今」の延長線上にあるということだ。
今この瞬間を感じることができない私は、これから出会う「何か」も感じることが
できないのかもしれない。
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